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コラム 牧師の書斎から

2020年2月16日 澤村信蔵

「ですから、兄弟たち。主が来られる時まで耐え忍びなさい。見なさい。農夫は大地の貴重な実りを、初めの雨や後の雨が降るまで耐え忍んで待っています。あなたがたも耐え忍びなさい。心を強くしなさい。主が来られる時が近づいているからです。」(ヤコブ5章7~8節)
池本義兄が、イスラエルに行ってきましたが、彼が一番印象に残ったのは、乾燥地帯にあって、語られた主の言葉の意味深さです。「この水を飲む人はみな、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」(ヨハネ4章13~14節)がどれほど意味を持つのかと感じたと言っていました。確かに、イスラエルは、乾燥地帯で、雨が降る時期も年に二回しかありません。それ以外の時はずっと雨が降らないのです。でも、農夫は、雨がない時期も、畑を耕し、石や雑草を取り除き、そして、種を蒔くのです。そして、ひたすら神が雨を降らしてくださるのを待つのです。そして、耐え忍んで待っていると雨は必ず降り、豊かな実りを得るのです。私たちの人生もまさに同じように思います。恵みの雨ばかりという人生はほとんどありません。苦労して愛のわざを行っても、また祈り続けても答えられなかったという経験が私たちにはあります。そして、自分のやってきたことは意味がないのかなと思わされます。でも、忘れないでください。必ず雨は降るのです。神はあなたを忘れてはいません。必ず恵みの雨を神は降らしてくださり、私たちは多くの実を結ぶことが出来るのです。