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コラム 牧師の書斎から

2020年2月23日 澤村信蔵

「しかし、人は律法を行うことによってではなく、ただイエス・キリストを信じることによって義と認められると知って、私たちもキリスト・イエスを信じました。律法を行うことによってではなく、キリストを信じることによって義と認められるのです。」(ガラテヤ2:16)
昨日の聖書を学ぶ会ではガラテヤ書を学びました。当時ガラテヤ教会は、ユダヤ主義者がやってきて、割礼を受けなければ救われないという教えが蔓延していて、混乱をしていました。そこで律法の行いではなく、信仰によって救われるのだということを書いたのがガラテヤ書です。パウロは非常に厳しい口調で、ユダヤ主義を否定しています。それは、危険性を知っていたからです。割礼など、目に見える証拠によって救いを確定したいという誘惑はいつもあります。目に見える形であれば確かだと思ってしまいます。でも、その証明書が救いを証明してくれるのではないのです。
先日、横浜のクルーズ船から、多くの人が下船しました。検査をして陰性であったという証明書付きです。その後判明したのは、オーストラリアやアメリカで下船した人の多くが新型コロナウィルスに感染していたという事実です。私たちにとって大事なのは証明書ではないのです。それよりも確かな神の約束です。神様は、主イエスが自分の罪のために十字架にかかって死んでよみがえってくださったことを信じるだけで救われる道を開いてくださいました。目には見えないですが、これほど簡単で確かな道はないのです。信仰によって義とされていることを今日も心から感謝しましょう。