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コラム 牧師の書斎から

2020年5月17日 澤村信蔵

「なんと美しいことか。良い知らせを伝える人たちの足は」(ロ—マ10章15節)
緊急事態宣言が39県で解除されましたが、まだ東京始め8つの都道府県では宣言が出たままです。解除された地域もまだ元通りに戻ることの難しさを覚えます。第二波、第三波が小さくなるように私たちも自分たちにできることをしていきたいですね。このウィルスは福音と似ているところがあります。コロナの戦いは、当分終わることはありません。なぜなら知らないうちに拡散していってしまっているからです。それは福音も同じです。今から2000年前、主イエスがこの地上に来られて、神の国の到来の素晴らしいメッセージを届けてくださいました。十字架と復活を通して、死にも勝利する道を開いてくださいました。そこから福音は広がり続けているのです。多くの迫害、弾圧があっても負けずに広がり続けるのです。そして、もう一つの共通点は、伝える人が必要だということです。ウィルスは人がいなければ伝わりません。だからこそ社会的距離をとることが求められるのです。福音も人を通じて広がっていくのです。不十分で頼りない弟子たちですが、その弟子たちが福音を伝えていったのです。歴史を見ても、教会はいくつも失敗をしてきています。でも、神はなお人を通して福音を伝えるのです。冒頭のみ言葉のように、良いことを伝える人の足が称賛されるのです。私たちはこの福音の伝搬者として神によって選ばれたのです。私たちに悪いものを与えるウィルスではなく、愛と希望と勇気を与れる福音を伝える者とさせていただきましょう。