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コラム 牧師の書斎から

2021年2月7日 澤村信蔵

「私が主を求めると主は答え すべての恐怖から私を救い出してくださった。・・この苦しむ者が呼ぶと主は聞かれ すべての苦難から救ってくださった。(詩篇34:4~6)

 私たちは、試練の中にある時、どうしたらいいのでしょうか?この詩篇34篇を詠った時、ダビデは苦難の中にいました。表題に、「ダビデによる。ダビデがアビメレクの前で、頭がおかしくなったかのようにふるまい、彼に追われて去ったときに。」とあります。サウル王から逃れていた時、ダビデはガテの王に捕まり、イスラエルに対抗する戦力として使われようとしていました。確かに、いのちは助かりたいけれど、神の民イスラエルには、敵対したくなかったわけです。そんな時、ダビデはどうしたと思いますか?最終的には、彼らの前でおかしくなったかのようにふるまい、門の扉に傷をつけたり、ひげによだれを垂らしたりして、なんとか逃れました。でも、それ以上に、彼は、そんな中で神に求めたのです。神は、ダビデの切なる願いを聞いて、彼を助けて下さったのです。何よりもまず恐怖から救い出してくださったのです。恐れのあまりおかしいふりをしたのではないのです。恐怖から救い出されたから、知恵が与えられ、頭がおかしいふりも出来たのです。そして、神はその苦難から救い出して下さったのです。私たちも今、苦難の中にあります。でも、私たちの幸いはそこから主を呼び求めることが出来ることです。そして、私たちの主はそこから私たちを救い出すことが出来るのです。