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コラム 牧師の書斎から

2021年4月4日 澤村信蔵

 「もし私たちが、この地上のいのちにおいてのみ、キリストに望みを抱いているのなら、私たちはすべての人の中で一番哀れな者です。しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。死が一人の人を通して来たのですから、死者の復活も一人の人を通して来るのです。」(Ⅰコリント15章5~6節)

 イースターおめでとうございます。私たちの教会では、イースターの日に、召天者記念礼拝も合わせて行っています。私たちの復活の希望が、まさにこの主イエスの復活にあるからです。「その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ」(創世記2:17)と言われた善悪の知識の木の実を最初の人アダムが食べたことにより、死が人類にもたらされました。そして、罪と死の原理に支配されてしまいました。コロナを恐れるのも、私たちが死を恐れるからです。でも、誰も打ち破ることが出来ない死に勝利を取ってくださったお方がいます。それがイエス・キリストです。主イエスだけは、この地上で罪を犯すことなく、死の呪いに勝利してくださいました。そして、神はこのイエスをよみがえらせてくださったのです。それととともに、私たちの罪をも背負って身代わりに死んでくださいました。アダムによって死がもたらされたように、主イエスによってたとえ死んでもよみがえる命が与えられるのです。私たちの先輩たちは、このことを信じて天に帰って行きました。そして、イエス・キリストを信じた者として、このよみがえりのいのちにあずかる者とされたのです。私たちもこの先輩たちの信仰に続く者とさせていただきましょう。