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コラム 牧師の書斎から

2021年4月25日 澤村信蔵

 「あなたは務めにふさわしいと認められる人として、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神に献げるように最善を尽くしなさい。」(Ⅱテモテ2:15)

 昨日は、久しぶりに聖書を学ぶ会を持ちました。一書ずつ取り上げていますが、今回はⅡテモテでした。その中で、心に残ったのは、冒頭のみ言葉です。Ⅱテモテの時代は、まさにパウロの最晩年、皇帝ネロの迫害下にありました。多くの人がつまずいている中にあって、パウロは、他の人ではなく、「あなた(テモテ)」はどうあるべきかということを問うています。信仰の世界は、いつもそうです。周りがどうするかではありません。今礼拝で学んでいるヨシュアも、最晩年に、偶像礼拝に傾こうとするイスラエルの民を前にまことの神を選ぶのか、偶像礼拝をするのか信仰の決断を迫りつつ、「ただし、私と私の家とは主に仕える」(ヨシュア24:15)と語りました。また、イエス様も、多くの人がイエス様を預言者だという中で、弟子たちに、「あなたがたはわたしをだれだと言いますか」(マタイ16:15)と聞きました。その時、「あなたは生ける神の子キリストです」とのペテロの告白が生まれたのです。まわりの人ではなく、あなたはどうするのか・・今日から、緊急事態宣言が三度発出されます。いろんな決断をしなければならない時が来ると思います。でも、周りではなく、私たちは神との関係にあって決断していきます。私たちは何があっても「主に仕える」この道を選び取っていくものとさせていただきましょう。