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コラム 牧師の書斎から

2021年5月2日 澤村信蔵

 「私はあなたのうちにある、偽りのない信仰を思い起こしています。その信仰は、最初あなたの祖母ロイスと母ユニケのうちに宿ったもので、それがあなたのうちにも宿っていると私は確信しています。」(Ⅱテモテ1:5)

 今日は、親子礼拝ですが、子どもに信仰をつたえていくということは親にとって最も大切なことの一つです。親が子に似るように、不思議なことに同じ信仰を継承するのです。パウロは、テモテの信仰を思い起こしたとき、テモテの祖父や母の信仰を思い起こしました。男性の名前が出てこないのは、悔しい思いもありますが・・でも、母親の信仰はそれだけ大切なのです。その信仰が子供に大きな影響を与えるからです。今日は礼拝ではモーセを取り上げますが、モーセの信仰の基礎も、彼の実母が乳母として育てたほんの数年の間に築きあげられたものです。自分がイスラエル人、神の民であるという自覚や、生ける神様を知るということは、このわずか数年で出来上がりました。それは、まさに、モーセの母親の信仰でした。ただ、いつまでも親の信仰ではやっていけません。モーセも、燃える柴で神と出会い、神体験を自らもすることによって信仰は成長しました。でも、その基礎は、ある意味で親の信仰によって築き上げられたのです。ジュニアチャーチの子供たちも、今信仰の基礎を築いています。私たちも彼らの見本となり、彼らが個人的にイエス様に出会い、神体験をするまで祈りつつ、育んでいきましょう。