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コラム 牧師の書斎から

2021年8月29日 澤村信蔵

 イエスは彼らに対して、「あなたがたの信仰はどこにあるのですか」と言われた。弟子たちは驚き恐れて互いに言った。(ルカ8章25節)

 ガリラヤ湖を渡っていた舟が、大嵐に遭遇にしました。漁師であった弟子たちが大あわてするということですから、よっぽどのことだったのでしょう。それでも、主は言われるのです。「あなたがたの信仰はどこにあるのですか。」と。つまり、あなたは今のこの状況をどう見て、どこに信仰を働かせているのですかということです。  私たちも弱い者ですね。この弟子たちのように、嵐を見たら恐れがやってきます。コロナの新規感染者数が増えているというニュースを見れば心が騒ぐわけです。その他にもいろいろと心騒がせることがあります。でも、私たちが見ないといけないのは、嵐ではありません。私たちが見るべきは、また、この時弟子たちが見るべきだったのは、主イエスです。私たちには、何があっても主がともにいて、守ってくださる。だから大丈夫なんです。主は今日も言われます。「お前の信仰はどこにあるんだ」と。「わたしにすがればいいじゃないか。わたしがいるじゃないか」と。嵐があることが問題じゃない。その嵐の中で信仰を働かせないのが問題なのです。信仰は、まさに、何もないときに働かせるのではない。何かある時にこそ、嵐に遭遇した時こそ、働かせるものなのです。弟子たちも、また、私たちも何があっても焦る必要は全くないのです。私たちは今こそ信仰を働かせて、主を見上げて進んでいきましょう。