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コラム 牧師の書斎から

2021年9月12日 澤村信蔵

 声をあげて私は主に叫びます。声をあげて私は主にあわれみを乞います。私は御前に自分の嘆きを注ぎ出し 私の苦しみを御前に言い表します。(詩篇142:1~2)

 確かな信仰を持って、揺れ動かない状態は素晴らしいと思いますが、苦難の中で揺れ動く弱さを持つこともありますよね?苦しくってどうしようもない時もあります。そんな時、私たちはどうすればいいのでしょうか。そんな時は、声をあげて、主に叫べばいいのです。こんなに私は嘆いている、こんなに私は苦しいと神の前で言い表せばいいのです。大切なことは、その苦しみをも神のもとへ持ってくることです。ありのままで、不平や不満も携えたまま主の十字架のもとへ行くのです。私たちの苦しみは、決して苦しみだけで終わりません。なぜなら、神様には、計画があり、私の行くべき道を知っておられるからです。それは、神の愛をもとにつくられた計画です。「私の霊が私のうちで衰え果てたときにも あなたは私の道をよく知っておられます。」(3)神様は、私たちの弱さをも用いて、私たちを導いてくださるお方だと知ることは本当に大切なことです。なぜなら、それを通して、自分の人生は、“自分がすべてではない”と知るからです。そして、神がその痛み苦しみを知っておられ、そこから救い出してくださることを知るからです。今日も私たちはいろんな戦いがありますが、苦しいと思う時、つらいと感じる時、主の前にその苦しみを持っていきましょう。その時、その先にある主の計画に思いを向けることが出来るのです。