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コラム 牧師の書斎から

2021年10月24日 澤村信蔵

 「こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。愛を追い求めなさい。」(Ⅰコリント13章13~14章1節)

昨日は、結婚式がありました。結婚式は何回出ても厳粛な思いにさせられます。それは二人が、病める時も健やかな時も、富む時も貧しき時も、愛することを神の前に誓約するからです。でも、いつも思います。本当にこの誓約を一生の間し続けるだろうかと。正直に言うと、自分の力だけでは無理です。だからこそ神の前でするのです。その決断を神が聞いてくださることが大事なのです。この誓約を聞いてくださった神が守り導いてくださることを信じ委ねていくのです。そして、この誓約が愛だからこそできるのです。愛は感情とは別物です。好きという感情は、自分でコントロールすることは出来ません。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌いなのです。そして、いつか冷めることも、もしかしたら消えてしまうこともあります。でも、愛は感情ではなく決断です。神は、私たちを愛するという決断をしてくださいました。愛すると決めたからこそ、ひとり子さえも惜しまずに死に渡してくださることが出来たのです。私たちも同じです。愛すると決断するのです。今日もこの人を愛していく。今日もこの人を自分の前に置く。この人と一緒に生きていくという決断を日々行うのです。この決断を一日、一日行っていく時に、愛し続けることが神にあって可能になるのです。そして、この愛を追い求めていくことは、無駄にはなりません。なぜなら、愛は永遠に残るからです。私たちも今日も愛を追い求めていきましょう。