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コラム 牧師の書斎から

2021年11月21日 澤村信蔵

 「神は昔、預言者たちによって、多くの部分に分け、多くの方法で先祖たちに語られましたが、この終わりの時には、御子にあって私たちに語られました。」(ヘブル1章1~2節)

昨日は、聖書を学ぶ会でヘブル書を学びました。ヘブル書の書き出しは、創世記1章1節「はじめに神が天と地を創造された。」、ヨハネ1章1節「初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。」に匹敵するスケールがあります。それは、神がまず私たちに語られたということです。人間から神を求めて、神を目指すのではなく、神ご自身がご自分を示される(啓示)のです。神様は私たちにご自分を知ってほしいと願っておられるお方なのです。かつては、自然や、良心や、イスラエルの歴史などを通してご自分の存在を明らかにされました。でも、人は結局神の存在は分かっても、神の偉大な愛や神の義については、あまりにも大きくて理解することが出来ませんでした。でも、イエス様が人としてこの地上に来てくださいました。そして「わたしを見た者は父を見たのです」(ヨハネ14:9)「わたしと父は一つです。」(ヨハネ10:30)とイエス様が言われたように、イエス様の地上の生涯を通して、神様がいかに愛であるお方か、また正しいお方かが私たちにも理解できるようになったのです。そして、イエス様を信じることによって、神様ご自身を知ることが出来たのです。神様は今日も私たちにご自分を知ってほしいと語っておられるのです。その神の声を今日もイエス様を通して聞く者とさせていただきましょう。