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コラム 牧師の書斎から

2021年12月26日 澤村信蔵

 わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。(ヨハネ14章27節)

 イエス様は、不思議な平安を持っておられました。弟子たちが恐れ騒ぎ出すような危険や困難の中にあっても、恐れることなく、また取り乱される事はありませんでした。律法学者たちがいのちを狙っても、嵐のまっただ中でも、主は平安の中におられました。だから、弟子たちは、この方はいったいどんな方なのだろうと何度も驚かされました。イエス様は、ひとり子の神でしたから、平安した。全能なる神であるお方ですから、どんな困難もこの方の平安を揺るがすことができません。そして、神の御子は私たちと同じ一人の人となっても平安でした。どんな時も父なる神を愛し信頼していたからです。神が絶対に守ってくださると信じ期待していたのです。全き愛は恐れを締め出します。そして、主は、この平安を与えるために私たちのところに来られたのです。主のくださる平安は世が与えるのとは違います。この世が与える平安は、何かの拍子に失ってしまうものです。でもイエス様が下さる平安は、根本的な問題を解決します。それは決して奪うことが出来ない平安です。たとえ死んでも生きるという平安です。罪と死に打ち勝ち、御国への確かな希望を与え、愛に満ちた神の守りの中にある平安です。この年も、主はこの平安を私たちに与えてくださいました。私たちは、心を騒がせず、ひるむことなく、愛のわざを行っていきましょう。