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コラム 牧師の書斎から

2022年1月30日 澤村信蔵

「私の兄弟たち。様々な試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい。あなたがたが知っているとおり、信仰が試されると忍耐が生まれます。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは何一つ欠けたところのない、成熟した、完全な者となります。」(ヤコブ1章2~4節)

ある若い牧師が年配の牧師に言いました。「忍耐が身につくように、祈ってください。」すると年配の牧師は、こう祈りました。「主よ。どうかこの人に病いを、また、人間関係の問題を与えてください。経済的な困難を与えてください。ありとあらゆる試練を与えてください。」と。若い牧師は何かの間違いだと思い、「先生、そうではなくて、私が祈ってほしいのは忍耐がつくようにです。」すると、年配の牧師は、「わかってる。だから祈ってるじゃないか。忍耐は試練を通して身につくんだよ。」と。非常に、考えさせられる言葉ですね。でも、真理を含んでいます。忍耐は試練を通して養われ、その忍耐を完全に働かせることによって、何一つかけたところのない、成長を遂げた、完全な人になることができるのです。私たちは、成長し完全な人になりたいなと願っています。そのために必要な試練が今与えてられているとしたらどうですか?「神様、こんなに私を愛して、さらに成長させるために試練を与えてくれてるんですね。神様ありがとうございます。どんな素晴らしい者へ変えてくださるのか期待でいっぱいです。」と神の前に出る者でありたいですね。今私たちに与えられている試練を通して、私たちが成長していけますように。