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コラム 牧師の書斎から

2022年2月13日 澤村信蔵

こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競走を、忍耐をもって走り続けようではありませんか。信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。この方は、ご自分の前に置かれた喜びのために、辱めをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されたのです。(ヘブル12:2~3)

 私たちの最終ゴールは、信仰の先輩たちのように御国まで走りぬくことです。それには忍耐がいります。なぜならこの世にあっては、苦難や試練があるからです。それはクリスチャンになっても変わりません。

 苦難を乗り越える秘訣は、信仰の創始者であり、完成者であるイエス様から目を離さないことです。私たちは、現実はしっかり見なければなりません。現実を見ないのは愚かです。でも、心折れるのは現実以上に、まだ来ていない希望のない未来を見たときです。自分の小さい頭で想像し、不安になってどうしようと恐れに支配されるのです。私たちが見るのは、主イエスを通して見る現実であり、未来です。イエス様は、どんな時でも父なる神をご覧になって、父なる神がなさることにすべてを委ね信頼していました。どんな苦難な道であっても、神のみこころに委ねれば大丈夫と最後には、十字架にまで進んでくださったのです。そして十字架が私たちの救いへと変えられていったのです。私たちはこの十字架にまで従いつくされたイエス様を見ていくのです。十字架でさえも最善にしてくださった父なる神が、私たちが遭遇する困難、試練を益に変えられないはずはないのです。このお方を見ていると私たちはどんな中にあっても元気を失わずに済むのです。今日も信仰の創始者である完成者であるイエス様を見上げていきましょう。