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コラム 牧師の書斎から

2022年2月20日 澤村信蔵

金銭を愛する生活をせずに、今持っているもので満足しなさい。主ご自身が「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」と言われたからです。ですから、私たちは確信をもって言います。「主は私の助け手。私は恐れない。人が私に何ができるだろうか。」(ヘブル13章5~6節)

 私たちが生きていく上で金銭は大切なものです。ちょっと前に、老後2000万円いるとか言われていましたが、そんなこと言われたら私なんかはただただ無理だというしかない状況です。金銭は大事ですし、ある程度あると安心するでしょう。でも、いくら貯めたとしても、それがどうにもならない場面もあるのです。「財産は御怒りの日には役に立たない。義のわざは人を死から救い出す。」(箴言11章4節)にあるように、それは、最後の審判の時です。地獄の沙汰も金次第ということわざはありますが、その時にはお金は役に立たないですし、そもそもあの世まで財産を持っていくことは出来ないのです。だから、私たちは死んだ後も確かなものを持つ必要があります。それは、主イエスご自身です。このお方を持っているなら、私たちは、この世にあっても、死んだ後でも安心なのです。主イエスさえいれば大丈夫なのです。そして、お金をどれだけ貯めるか以上に大切なのは、金銭を何に使うかです。与えられた財産を用いて、どれほどの義のわざを行うのかです。この世の財産を用いた義のわざは最後の審判の時にも残り評価されるのです。与えられた金銭を心から感謝しつつ、与えられたものを良いことのために用いて行きましょう。