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コラム 牧師の書斎から

2022年2月27日 澤村信蔵

「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。」(Ⅰペテロ4章7~8節)

昨日の聖書を学ぶ会では、ペテロの手紙第一をともに学びました。ペテロが、自分の体験を元に、苦難の中で、各地へ散らされていったクリスチャンを励ますために書きました。それとともに、苦難の後に来るであろう終わりの時代を意識して書かれています。まさに今の私たちにとっても必要な励ましの言葉です。この2年を超えるコロナ下にあって社会全体が苦しみの中にあります。その苦難の中でどのように生きていくのか、また、終わりの時代をどう備えていくのか、大切なことばが書かれています。

 特に、この7節からの言葉は、私たちが終わりの時代に何をすべきかが書かれています。第一に、心を整え身を慎む、神の前に出る備えをするのです。確かに、このことは理解しやすいですね。神様の前に自分は立てるのかを意識しながら日々を過ごしていく。これこそまさに終末を生きる者の姿ですね。それとともに、何よりもまず互いに愛するのです。それは愛が多くの罪を覆うからです。私たちの罪も、イエス・キリストの愛によっておおわれています。私たちが神の前にたつその根拠は、イエス様が私を愛し、私のために身代わりになって十字架にかかってくださったからです。それしかないのです。だから、私たちは良い行いなどによって自分の聖さを求めていくのではありません。ただ愛に生きること、それこそが私たち自身の最高の備えになるのです。