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コラム 牧師の書斎から

2022年3月20日 澤村信蔵

ぶどう酒がなくなると、母はイエスに向かって「ぶどう酒がありません」と言った。すると、イエスは母に言われた。「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません。」母は給仕の者たちに言った。「あの方が言われることは、何でもしてください。」(ヨハネ2:3~5)

 ヨハネの福音書における7つある奇跡のうち最初の奇跡です。イエス様が婚礼に招かれていたら、母マリアが「ぶどう酒がありません」と言ってきたのです。でも、ぶどう酒がなくなったことは、そんな大した問題には思えないんですね。誰かのいのちが無くなるわけでもありませんし、誰かの生活が困ってしまうほどのことではありません。また、悪霊やサタンの働きでもありません。こんなことくらいでイエス様に働いてもらう必要があったのでしょうか。でも、マリアが信仰をもって「あの方が言われることは、何でもしてください」とイエス様にすがり続けた時、イエス様は、ご自分の時が来ていなくても、働いて下さるのです。私たちも大きな問題、例えば人のいのちに関わる問題や、生活の問題などは必死で神様に祈ります。でも、小さい問題についてはどうでしょうか?イエス様は小さい問題であったとしても働いて下さるお方です。「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(ピリピ4:6~7)私たちはあらゆることを主の前に信仰をもって持っていきましょう。