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コラム 牧師の書斎から

2022年5月1日 澤村信蔵

平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。(マタイ5章9節)

 2月24日ロシアがウクライナへ侵攻して2か月以上たちました。国際社会が何とか平和を生み出そうとしていますが、まだ具体的な方法は何も身を結んでいないというのが現実です。そういう中にあって、私たちは、何が出来るんだろうかと思います。

 本当の平和はどこから来るのでしょうか。それは神からです。だからこそ平和をつくる者は神の子どもと呼ばれるのです。この世界の動向を握っているのは、誰か一人「憎い敵」ではなくて、また、この世の力関係でもなくて、神様ご自身です。この神様は、私たちを愛して、そのひとり子をも惜しげもなく十字架につけてくださったお方です。そして、このお方は、私たち以上にこの世界をご存知です。私たちがありえないと思っている状況でさえも見ておられるのです。しかも、この方は全能のお方です。神が出来ないことは何もないのです。私たちはまずこの神様を信頼するところから始めましょう。そして、私たちやウクライナで苦しんでいる一人一人だけでなく、ロシアの軍事指導者たちでさえも愛しておられるお方のです。だからこそ、私たちは祈るのです。あの主が祈られたように、「父よ。彼らを赦してください。彼らは自分で何をしているのか分からないのです。」と。主がそこに臨んで下さり、その愛を一人一人が受けとる時、そこに平和は訪れるのです。私たちは今日もこの神に平和を求めて祈りましょう。ウクライナはじめ世界の平和を祈りましょう。それとともに、自分の周りから平和を生み出す者とさせていただきましょう。