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コラム 牧師の書斎から

2022年5月22日 澤村信蔵

私たちは、あなたがたのことを覚えて祈るとき、あなたがたすべてについて、いつも神に感謝しています。私たちの父である神の御前に、あなたがたの信仰から出た働きと、愛から生まれた労苦、私たちの主イエス・キリストに対する望みに支えられた忍耐を、絶えず思い起こしているからです。(Ⅰテサロニケ1章2~3節)

 Ⅰコリント13章には、いつまでも残るものとして「信仰」と「希望」と「愛」が書かれています。この3つは私たちが最も大切にすべきものです。テサロニケの教会は素晴らしい教会ですが、パウロは、彼らの「信仰」、「希望」「愛」を語るのですが、そこに少し言葉がついています。「信仰から出た働き」 信仰は当然行いによるのではありません。私たちが何をしたかではなく、一方的な神様の恵みによるものです。でも、神の恵みに触れて信仰を持つ者には良い行い、働きが伴うのです。「愛から生まれた労苦」 愛には痛みが伴います。愛しても報われないことがあるからです。それでも愛するのが本当の愛です。だから愛には労苦が伴うのです。「望みに支えられた忍耐」 望みとは、再臨の望みですが、そこには忍耐が求められます。再臨は近いとはわかっても、いつくるかはわからないのです。でも、そんな中でも私たちは、忍耐をもって主イエス・キリストが再び来られる時を待ち望んでいくのです。単なる「信仰」「希望」「愛」ではなく、「信仰から出た働き」「愛から生まれた労苦」「望みに支えられた忍耐」を持つ者となりましょう。