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コラム 牧師の書斎から

2022年6月26日 澤村信蔵

ある人々が疑いを抱くなら、その人たちをあわれみなさい。ほかの人たちは、火の中からつかみ出して救いなさい。また、ほかの人たちは、肉によって汚された下着さえ忌み嫌い、神を恐れつつあわれみなさい。(ユダの手紙 22~23節)

 土曜日、毎月行っている聖書の学びを行いました。ユダの手紙は、イエス様の兄弟であるユダが書いたものです。異端が入りこんでしまい、緊急で書かれたのがこの手紙です。異端がどういうものか、これまで神に逆らい、裁きを受けた人たちの例を挙げて、異端の人たちがどのような裁きを受けるのかが書かれています。そして、最後に書かれているのが、冒頭の言葉です。異端に対抗するために、神のことばを思い起こし、信仰、希望、愛、祈りをしっかりもっていく(17~22)ということの最後に、具体的に異端の人たちにどう対処すべきかが書いています。疑いを抱いて異端に入り込もうとする人は、あわれみなさい。ここまでは良くわかります。でも、その後がチャレンジです。すでに異端にどっぷりつかってしまっている人は、火の中からつかみ出すようにして、なんとでも救い出すようにと勧めます。さらに、それよりもひどい人(下着さえ忌み嫌うほど)も、神を恐れつつ、あわれむのです。3種類に分けていますが、こちらの行動はいつも同じなのです。あわれんで救い出す。人間的に見たら難しいと思う態度です。でも、それこそが神の姿なのです。神様は私たちをあわれんでくださったように、どんな人をもあわれんで救いたいと願っておられるのです。神を恐れつつ、私たちもいつもあわれんでいきましょう。