ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2022年11月13日 澤村信蔵

知恵のある者が口にすることばは恵み深く、愚かな者の唇は自分自身を吞み込む。(伝道者の書12章12節)

 先日、葉梨法務大臣が辞職しました。自分の仕事の価値を過小評価したり、死刑を軽んじたりしていると取られる不要な発言が原因です。愚かなことをしたと今後悔しているのではないでしょうか。愚かな者の唇は自分自身をも呑み込んでしまうのです。またその言葉によって周りの人を傷つけてしまうのです。また、それを批判する人たちの言葉も辛辣でした。一つの失敗、一つの過ちが許されないのです。だけど、その人たちもブーメランのようにいつか自分の言っていた言葉が自分自身をも呑み込んでしまうことになります。でも、知恵のある者が口にすることばは違います。恵み深いのです。人をいかすのです。最高の知恵であるイエス様の語る言葉を見えればわかります。当時罪ある者の典型であった姦淫の女や、取税人、汚れた者とされたツァラ―トに犯された人や、長血の女、また異邦人たちにも、イエス様は全く変わることなく愛と、恵みのことばを語り続けられました。彼らに語る一つ一つの言葉が愛と恵みに満ちていました。今日私たちはその神の言葉を聞き、恵みを体験するのです。そして、その恵みを体験したなら、今度は、私たちも恵み深い言葉を出すことができるはずです。皆さんの口から出る言葉は、どちらですか。自分をも呑み込んでしまうような愚かな言葉でしょうか?それとも、イエス様の口から出てくるような恵み深い言葉でしょうか?イエス様から恵みと愛をいただき、私たちも恵み深い言葉を出していきましょう。