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コラム 牧師の書斎から

2022年11月20日 澤村信蔵

「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」(ローマ8:28)

 先日、第23回横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会に出席しました。横田めぐみさんの拉致事件から11月15日で実に45年の年月が経過してしまいました。最初は何があったかわからず、北朝鮮の国家犯罪だということが判明してもいまだ解決されない現状があります。いつまで続くだろうと思います。その中で、「私たちはこのままにしておいてはいけない。当事者意識を持って祈る者となるように」とのメッセージによる励ましを受けました。最初に横田早紀江さんの証しがあったのですが、「もし、あなたの子どもが突然帰って来なかったらどうしますか」との問いかけをされていました。そうなったら、いてもたってもおれなくなるだろう思います。そんな年月が45年経過したと思うと、本当に心が痛みます。痛むだけでなく、私たちももっと自分に起きたとしたらと想像して、自分事ととして祈っていこうではないでしょうか。今、創世記のヨセフ物語を読んでいます。あのヨセフが売られたがの、17歳の時でした、そして、大臣になるのが30歳です。奴隷に売られ、ポティファルの妻に陥れられ、献酌官長に忘れられ、あれよあれよと年月が過ぎたのです。それでも13年なのです。長いと思いますが、その3倍以上です。でも、同時に思うのです。神は、ヨセフを引き上げてくださったように、神の時が来たら、必ずこのことも解決してくださるのです。