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コラム 牧師の書斎から

2023年2月5日 澤村信蔵

 ヨアブは言った。「もしアラム人が私より強かったら、あなたが私を救ってくれ。もしアンモン人があなたより強かったら、私があなたを救おう。強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために、奮い立とう。主が、御目にかなうことをされるのだ。」。(Ⅰ歴代誌19章12~13節)

  ダビデが逃亡中に支えてくれた一人が、アンモン人の王ナハシュでした。ナハシュが死んだ時、彼の子である次の王ハヌンに、ダビデは弔問の死者を送りました。でも、ダビデには何かたくらみがあると使者を追い返してしまったのです。アラムの王と組んで、イスラエルに戦いをしかけてきました。ダビデは、純粋に愛から友好的な思いで使者を送りました。でもその愛が通じない時もありますね。それでも慌てないのです。国が危機に陥っても、「主は、御目にかなうことをされる」からです。ヨアブがアラムと、アブシャイがアンモンを迎え撃つことになりました。そして、ヨアブが負けそうになったら、アビシャイが助ける。アビシャイが負けそうになったらヨアブが助ける。愛の連携を信じて、神がともにあることを信じて戦う、そんな戦い方で勝利を得るのです。これは私たちのこの地上の戦いも同じですね。私たちも、確かに、局地的に見たら、自分だけで戦っているように感じますし、敵も強く見えます。でも、主は、必ず御目にかなうことをしてくださるのです。そして、自分が負けそうになっても救って支えてくれる仲間もいるのです。私たちも、問題があっても、イエス様の愛に生かされて、ともにある信仰の仲間がいることを覚えつつ、信じて戦っていきましょう。