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コラム 牧師の書斎から

2024年6月23日 澤村信蔵

エズラは、主の律法を調べ、これを実行し、イスラエルで掟と定めを教えようと心を定めていた。(エズラ7章12節)

 昨日は、月に一度の聖書を学ぶ会で、エズラ記をともに読みました。捕囚からの解放と故国への帰還、エルサレム神殿再建(1~6章)と律法学者エズラの帰還と宗教改革(7~10章)が記されています。律法を守る、特に、異教徒との結婚禁止を徹底しました。偶像礼拝をする人たちと結婚する危険性は聖書で繰り返し書かれています。ダビデの息子ソロモンが堕落した原因は、多くの妻をめとったことです。彼女たちが異教の神へ礼拝することを容認したために、イスラエルに偶像の神々が入り込んだのです。偶像礼拝の結果、南ユダ王国と北イスラエル王国に分かれ、最後には、バビロン捕囚の憂き目にあいました。それなのに帰還したイスラエルの民も、同じ過ちを繰り返していたのです。そのことを知ったエズラは、その罪を自らのことと認め、悔い改めの祈りをしました。その姿を見ていた民も、悔い改めの祈りに加わり、イスラエルから偶像礼拝を取り除くために立ち上がったのです。その原因を取り除き、もう一度神様との約束を更新したのです。それは、まさに冒頭のみことばのように、エズラが神のことばを調べて、これを実行すると決めただけでなく、実際に実行したからです。みことばはただ聞くだけであってはなりません。これを実行するときに、神のすばらしさを体験することができるのです。私たちも今日聞くみことばにどう応答するのでしょうか?みことばを実行するものとさせていただきましょう。