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コラム 牧師の書斎から

2024年7月14日 澤村信蔵

 いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(Ⅰテサロニケ5章16~18節)

 ヘンリーナウエンという人が、『いま、ここに生きる』という本で、「私たちがたやすく陥りやすい考え方は、感謝できる良いことと、忘れてしまいたい悪いことを区別して考えてしまうことです。」と記していました。これは、ドキッとする言葉ですね。本当に私たちが陥ってしまいやすい考え方です。このことは良い事で、感謝できるものとし、また逆に、このことは悪い事、感謝できないこと区別をしてしまうのです。知らず知らずのうちに、自分で良いか悪いかを判断して分けてしまっているのです。確かに、自分の願い通りでないことと、願い通りになったことの区別はあるでしょう。でも、果たして、私たちがこのことは良いこと、悪いことと、すべてを見ることなく判断できるのでしょうか?私たちは自分の未来の人生、全部を知っていないのです。ただ、過去を見て判断しているだけです。そういう私たちの判断はいつも正しいとは限らないのです。いつも正しいのは神様だけです。いつも正しい神様が、あなたを愛して、あなたのために用意されたのが、今の状況なのです。だとすれば、神様が与えて下さっている状況であるならば、それは必ず最善なのです。だからまずすべてのことにおいて感謝しましょう。そこにも必ず神の愛の計画、恵みの計画があるからです。私たちが神からのものとすべてを感謝して受け止めていく時、私たちは日々喜んで生活を送っていくことができるのです。