コラム 牧師の書斎から
2024年8月25日 澤村信蔵
もし、あなたがこのようなときに沈黙を守るなら、別のところから助けと救いがユダヤ人のために起こるだろう。しかし、あなたも、あなたの父の家も滅びるだろう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、このような時のためかもしれない。(エステル4章14節)昨日は、聖書を学ぶ会で、エステル記を読みました。エステル記は、ハガイが企んだユダヤ人大虐殺をどのようにして、防ぐのか、すごく爽快な大逆転劇なので、読んでいてとても面白い書です。しかし、不思議なことに、この書には、神様の名前が出て来ません。神様を明示しないのですが、この書ほど神様の素晴らしい計画、配材を知ることができる書はありません。当時の権力者であるハガイがモルデカイが自分を拝まないことにより逆恨みをし、モルデカイのみならずユダヤ人を絶滅させようとする計画が、一夜にして、大逆転し、ハガイが失脚し、ユダヤ人の敵がかえってユダヤ人の手によって滅ぼされる。これらすべてのことに至る背後の一つ一つのものに、神が確かに働いておられるということが、ことばで書いている以上にはっきりとわかるのです。そして、この神の計画を実行するために、エステルは、自分のいのちをも賭して、自分の使命を全うするのです。私たちの人生もそうです。私たちには目に見えなくても、神はいつも働いておられます。私たちは、見えない神の愛を、計画をもっと信頼しましょう。そして、自分に与えられた使命を果たしていくのです。そうすれば、神は今日も、あなたの人生に最善にしてくださるのです。