コラム 牧師の書斎から
2024年9月15日 澤村信蔵
しかし、主の名を呼び求める者はみな救われる。(使徒2章21節)
先週木曜日、勝部さんが召されました。彼女は、80歳を超えて成増教会に導かれるようになりました。最初は、教会のこと、聖書のことなど全くといってという感じでしたが、徐々にイエス様の愛に触れ、イエス様とともに歩んでいきたいと心の中に迎えました。それでも、教会に来ること自体を家族にひた隠しにされておられたので、一時は家族に見つかったのか礼拝に来ることが出来ない時期もありました。それでも祈祷会ならと祈祷会だけに励んでおられました。何かあると教会の周りを掃除し、草抜きなどを知らぬ間にしてくださっていました。でも、やっぱり、礼拝に来たい、イエス様に会いたいと願い、また、礼拝に来るようになりました。最後まで礼拝、祈祷会、そして、金曜日の自由な祈りの時も欠かすことなくこられていました。最後には、イエス様と祈り求めておられる姿もありました。先週の日曜日、教会に来る途中で歩けなくなり、初めてタクシーを利用し来られました。帰りも歩けなくなり、私がお送りしました。そして、水曜日妻が祈祷会にも来られないので行って、最後に天国に行ける確信を覚え、翌日には神のもとへ帰っていきました。彼女は、家族に話すことが出来ず、自分が洗礼をうけていないということが心に残っていました。それでも、主イエスを信じ、教会を愛し、主の名を呼び求め救われました。突然の出来事で悲しみが続きますが、再会の希望があるということが私たちの最大の慰めです。主の名を呼び求める者はみな救われるからです。