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コラム 牧師の書斎から

2024年1月19日 澤村信蔵

しかし、霊どもがあなたがたに服従することを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。(ルカ10章20節)

 1月17日、阪神大震災からちょうど30年が過ぎました。多くの犠牲者を出し、多くのことを学んだ震災でした。私自身も被災したので、特に忘れることが出来ない出来事です。それでも、人間は忘れやすい生き物で、あの時刻んだはずの経験を忘れてしまっていることも結構あります。改めて次の世代に伝えていくことの大切さを覚えます。皆さんは、備えは出来てきますか?

 私たちは、地震にも備えなければなりませんが、何より最高の備えは、天国へ行く備えです。主は、72人の弟子たちが派遣し、帰ってきた時、彼らが、悪霊でさえ自分たちに従うことを大喜びしていると、それを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜べと言われました。そうなんです。私たちの名が天に書き記されていることは、何より喜ぶことなのです。この地上で最悪の出来事が起きても、天(神のもと)へ行くことが決まっているのです。こんなに幸いなことはありません。でも、私たちの周りには、まだこの備えが出来ていない人が沢山います。人生にはまさかと思う災害や試練がいつやってくるかわかりません。最大の試練である死もいつ訪れるかわかりません。備える手段は、ただ一つです。それは今生きている間に、永遠のいのちを持つことです。その時になって後悔することのないように、まだこの恵みを受け取っていない人に、福音を伝えていきましょう。