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コラム 牧師の書斎から

2024年2月9日 澤村信蔵

 「ですから、目を覚ましていなさい。その日、その時をあなたがたは知らないのですから。」(マタイ25章13節)

 いま一年のうちで、一番寒さの厳しい季節ですね。二月の別名、如月(きさらぎ)は、寒さが厳しく重ね着をするという「衣更着」から来ているという説や、草木が芽を張り出す付きであることから、「木草(きくさ)はり」月から、きさらぎとなったという説などがあります。とても寒い季節ですが、やがて訪れる春がやってくるその足跡が見えないところで進んでいる時でもあります。

 そして、神の救済の歴史という観点からすると、私たちがおかれているのは、ちょうど今の季節と同じかも知れません。まさに、一番厳しい状況、希望が見えず、どんどん社会が悪化している時期を過ごしているように見えます。みことばが語っているように、愛が冷えている時代です。全く春の訪れを感じることが出来ない状況が目の前には広がっています。でも、私たちは忘れてはいけません。やがて必ず春がやってくるように、主が来てくださってすべてを解決してくださる時は、必ず来るのです。神は、私たちの目に見えなくても、今日も一歩、一歩着実に、神の国の完成のわざを進めて下さっているのです。主の再臨は、一歩ずつ近づいているのです。だからこそ、今、私たちは目を覚ますことが大切なのです。いつ主が来てくださっても慌てることのないように備えるのです。主イエスは必ず来てくださることを覚えつつ、今日も信仰の目を覚ましていきましょう。