コラム 牧師の書斎から
2024年3月2日 澤村信蔵
私たちの神よ。彼らをさばいてくださらないのですか。攻めて来るこの大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのか分かりません。ただ、あなたに目を注ぐのみです。(Ⅱ歴代誌20章12節)
人生の中には、想定外の出来事が起こります。想定さえしていないわけですから、もうどうしたらいいのかわからないのです。冒頭の箇所もまさにそういう中で語られた言葉です。南ユダの王であるヨシャファテと戦おうと、モアブ人とアンモン人が攻めよせてきたのです。想定外の出来事であっても、対処しなければなりません。特に王として、リーダーとしてどうすべきか決断していかなければなりません。彼は、そういう中で非常な恐れに包まれましたが、心に決めて主を求め、民にも主を求めるようにと呼びかけたのです。そして、そういう中で、彼は、「ただ、あなたに目を注ぐのみです」と祈ったのです。神様だけに目を注いだ時、神のことばが預言者と通して語られました。「この戦いは、あなたがたが戦うのではない。堅く立って、あなたがたとともにおられる主の救いを見よ。」と。そして、その言葉を信じ、シャファテもユダの人々も勝利したのです。
私たちも、想定外の危機に遭遇するかも知れません。でも、そんな中にも、私たちには確かな助けがあるのです。それは、天地を造られた主から来ます。だから、「あなたに目を注ぐのみです」とこの主に祈り求めていきましょう。必ず、主は私たちを助けてくださいます。