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コラム 牧師の書斎から

2024年3月9日 澤村信蔵

 あなたがたの中に苦しんでいる人がいれば、その人は祈りなさい。喜んでいる人がいれば、その人は賛美しなさい。(ヤコブ5:13)

 先日、ある方から、今の状況が大変で、祈ることもできないと相談を受けました。祈れないというのは、正直な告白です。人生の谷の状態、しかも、深い谷に落ち込んでしまった時には、どう祈ったらいいのかさえも、分からなくなってしまうことがあります。時には、自分は、神様に見捨てられてしまったのかなと思うことさえあります。でも、神様は、私たちを見捨てるお方でしょうか?決してそんなことはありません。あなたの神は、あなたを愛するあまりに、ひとり子であるイエス様でさえも十字架につけてくださるお方です。それだけでなく、あなたの父であるお方です。どんなに見捨てられたと思っても、いつもあなたを愛し、見守っておられるお方です。そのお方の前では、私たちは無理をしなくていいのです。正直に、「苦しいです。助けて下さい」と言えばいいのです。時には、「どう祈ったらいいかもわかりません」と訴えればいいのです。私たちの父のもとへどんな問題もそのまま持って行けばいいのです。そして、それは苦しい時だけではありません。嬉しかった時、良かったと思う時もです。その時には、「神様、ありがとうございます。感謝します」と神様を心から賛美しましょう。今日も私たちはいろんな思いをもってここに集っています。苦しんでいる人は、今日神様の前に祈りましょう。そして、喜んでいる人は、今日心から主を賛美しましょう。