コラム 牧師の書斎から
2024年3月16日 澤村信蔵
「与えなさい。そうすれば、あなたがたも与えられます。詰め込んだり、揺すって入れたり、盛り上げたりして、気前良く量って懐に入れてもらえます。あなたがたが量るその秤で、あなたがたも量り返してもらえるからです。」(ルカによる福音書 6章38節)
今日は、教会総会です。昨年神様がどんな恵みをあたえてくださったか心から感謝し、この一年、神様にどのように仕えて行こうかと新たなる思いで神様の前に出ます。予算も議案の中にありますが、自分がどれだけささげられるか祈りつつ献身していく時です。神様は、私たちにご自身の最善のもの、ご自身のひとり子を与えて下さいました。私たちは、どうするのでしょう。昔、こんな証しを聞いたことがあります。信仰に入ることを反対され、着のみ着のままの状態での献身で、煎餅布団があるだけでした。ある時、あまりにもかわいそうだということ、恩師の先生が、暖かい布団を下さいました。喜んでいたら、自分の目の前に、厳しい生活をされている方が現れ、布団が必要だと言われたんです。二つあるからどちらにするか迷いました。でも、祈りの中で、目の前にいる人が神様にとって大切な人だと示され、結局まだ自分が使っていない新しい布団を差し上げることにしたのです。使い道のないものを処分する方法として、与えるのではなく、自分の持っている最善のものを与えたのです。その時、神様は、多くの祝福を与えて下さいました。私たちの神様は、ひとり子さえも豊かに与えて下さるお方です。私たちも、このお方に、またこのお方のために、自分の最善のものをささげていきましょう。