コラム 牧師の書斎から
悪からお救いくださいと祈る
2026年3月29日 澤村信蔵
私たちを試みにあわせないで、悪からお救いください。(マタイの福音書6章13節)
主の祈りの最後に出て来る祈りですが、この祈りを嫌いな人はおられないでしょう。私たちを試みにあわせないでほしいというのは、私たちの切なる祈りだからです。でも、実はこの祈りの大切な部分は「悪からお救いください」こちらにあります。聖書の中で、大変な試みにあった一人はヨブです。サタンは、ヨブを試練にあわせることを神に求めたのですが、サタンが願っていたことは、試みを通して、神を呪う者になるということです。試みにあうこと自体が問題なのではなく、その試みを通して、私たちの心が悪に傾くこと、つまり、神さまを否定するように流れていくことが問題なのです。この祈りは、悪に傾いてしまうような試みにあわないように、試みにあっても、悪に傾くことのないようにと祈っているのです。それとともに、この祈りも「私たち」とあります。今私たちは試練の中にあっても、神のもとへ行くことができているかも知れません。でも、試練の中で、神にすがることを忘れてしまい、悪に流れてしまっている人がいるのです。イエス様は、これからイエス様を否むペテロのためにとりなし祈ってくださいました(ルカ22:32)。その祈りによって、ペテロは立ち直りました。私たちの霊の家族の中にも、今神にすがることを忘れてしまい倒れてしまいそうな人がいます。もう一度神の元へ来ることが出来るように、今日も悪からお救い下さいと祈りましょう。



