コラム 牧師の書斎から
苦難は失望に終わらない希望を生む
2026年6月7日 澤村信蔵
それだけではなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。」(ローマ人への手紙5章3~4節)
患難とか苦難は、私達にとっては、決して歓迎するべきものではありません。そういう事態は出来るだけ避けたいし、もし起こっても出来るだけ早く取り除いて欲しいと思い、そのために神に祈ります。でも、パウロは、苦難を喜ぶのです。それは、その苦難も、苦難だけに終わらず、希望へと通じていることを信じていたからです。それは、神を信じ神に委ねることから与えられる希望です。星野富弘さんが、怪我をし下半身不随になった時に、多くの人がお見舞いに来る中で、一人の人がこのローマ書の言葉を送ってくれました。これを読んだ時、自分は手も足も動かないけれども、自分にも何か希望があるように思えてきました。そこで、たった一つ動かすことのできる口を使って、何かをしようとサインペンをくわえて、字や絵を描くことを始めました。そして、彼の努力が実を結び、彼のカレンダーや絵手紙を通して、多くの人が感動し、希望を抱くことが出来たのです。希望に生きることが、いかに大きな力を与えてくれるかということが分かります。私たちも苦難の中であっても、神が私たちに注いでくださった愛、また神の計画に目を留めるなら、必ず希望を見いだすことが出来るのです。そして、その希望は失望に終わることがないのです。



