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コラム 牧師の書斎から

2008年4月6日号 澤村信蔵師

先週日曜日の礼拝を終えて、土浦での教会成長支援セミナーに参加してきました。恵泉キリスト教会みどり野チャペルの牧師で、恵泉キリスト教会全体の主任牧師である大喜多先生が講師でした。神学校を出てすぐ母教会の支援を受けて、家族だけで開拓伝道を始められ、現在まで至る間の様々な牧会での経験を話してくださいました。

特に、教えられたのは、問題が起きることをどうとらえ、どう対処するかということです。母教会である恵泉キリスト教会(米沢)は、人が救われても、就職や転勤などで移転してしまうという問題を抱えていました。それはこの教会に特異な問題ではなく、地域にある教会として共通の悩みです。しかし、前任者である千田牧師が、神の導きの中で、その問題を教会員の流出ととらえるのではなく、教会員の派遣ととらえたことにより、大きな変化が生まれたのです。それにより、恵宣キリスト教会全体の目的が定まり、この教会の目的は、教会を生み出すことであるとビジョンを掲げ、信徒の流出をむしろチャンスと捉えて、そこに教会を生み出していく。そして、今、13の教会(すべてに牧師がいるのではなく、信徒だけの教会もあるが・・)を生みだし、さらに、20年後には、小さい家庭集会やセルのレベルも含めて1000の集まりを生み出そうとされている。

そして、最後にこう締めくくられていた。問題があることが問題ではなく、問題に対してそれをどう対応するかが大切である。問題に突き当たった時、自分自身が立ち止まり、神様から気づきを与えられる。そして、信仰を働かせ、サタンに対して逆襲をする。そうするならば、問題は成長するチャンスへと変えられる。成増教会にも問題がないわけではない。しかし、その背後におらえる神に信頼して、どんなことであっても益としてくださる神様を見上げましょう。