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コラム 牧師の書斎から

2009年1月11日 小平牧生師

北米ホーリネス教団の新年聖会の奉仕を終えて金曜日に帰国しました。お祈りを感謝します。帰国してから、以前に訪問した時に書いた原稿を思い出して見つけました。次の文章は、11年前の1998年にサンファナンドバレーのホーリネス教会を初めて訪問した時に書いた記事です。

「まず私たちは、ロサンゼルス郊外にあるサンファナンド・ホーリネス教会を訪問しました。この教会は日本から移民された方々によって建てられた教会です。しかし戦争中にはその土地や建物を米国政府に没収され、戦後は再度買い戻さなければならなかった出来事を始めとして、教会の歴史に多くの苦難の足跡が刻まれています。教会の広い敷地には、彼らが最初に建てた礼拝堂が今もあり、分級室として用いられていました。隣の立派な礼拝堂よりも、農場の倉庫のような非常にみすぼらしいその礼拝堂に感動しました。現在は日系の方々には社会的な地位の高い方々が多くおられますが、当時の一世の方は肉体労働しか赦されず、それで得たお金をささげて土地を買い礼拝堂を建てられたそうです。

私はちょうど、マケドニアの教会の人々が貧しさと試練の中でも溢れる喜びを失わずに惜しみない献金をささげたという出来事の記事(2コリント8章)を読み、その記事の中で『彼らは力に応じて(as much as they are able)ささげた』だけではなく、もちろんそれだけでも素晴らしいのに、彼らが『力以上に(beyond their ability)ささげた』というところに心が探られていました。一世の方々についてのお話を聞きながらそのような実例を聞かせたいただいたと思いました。自分の力や状態に応じてささげることもすばらしいことです。しかしなぜ力を越えたところのものが私たちから溢れて出て来ないのでしょうか。このような信仰の先輩たちの姿に本当に励まされるとともに、祈りと期待が与えられました。」

明日の休日は新会堂の建った目黒教会で新年聖会です。次回はおそらく成増教会が会場教会です。ぜひバトンを受け継ぐためにも参加しましょう。