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コラム 牧師の書斎から

2010年3月7日 小平牧生師

海岸を歩いていた男が、浜辺にいる一人の少年を見つけました。少年は砂浜から何かを拾い上げて、そして海に投げ入れています。近づいて見ると、少年が投げているものはヒトデでした。見渡すと砂浜には数え切れないヒトデが埋め尽くしています。
男は尋ねました。「どうしてヒトデを海に投げているんだい?」
「波打ち際のヒトデは朝になって潮が引くと死んでしまうんです。」少年は手を休めずに答えました。
「ばかげている」と男は叫びました。「君の周りを見てみろよ。数え切れないヒトデだ。君のしていることに何の意味があると思っているの?」
少年はまた一つヒトデを拾い上げ、ちょっと考えて言いました。
「このヒトデにとっては意味がありますよ。」少年はそう言ってから、また一つヒトデを海に投げ入れました。

教会の働きは、この少年がヒトデを海に投げ入れているのと同じようだと思いませんか?ひとりの人を主に導き、そして成熟したクリスチャンとして育てていくこと。なんと気の長い話でしょう。この日本では99%がまだ神様の愛を知らない人です。本当に気が遠くなりそうです。でも、この少年が言うとおりで す。私たちの働きによって、一人の人をイエスキリストに導くことができるなら、それは何にも代えられない大きな意味があります。このために力を合わせましょう。来週の教会総会のために祝福を祈って下さい。