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コラム 牧師の書斎から

2010年4月25日 小平牧生師

海外旅行をしたことのある人なら「パスポート」の重要性を知っているだろう。外国でパスポートを失って身動きがとれなくなった人のことを聞いたことがあるが、それは大変だそうだ。

パスポートはなぜ重要なのだろう。そこには何が書いてあるのだろうか。よく見ると、そこに記されていることはわずかなことだけだ。名前とともに、このパスポートの所持人が日本国民であるということが書かれているのだ。パスポートには、あなたの学歴や業績は記されていない。どれだけ財産を持っているかも記されていない。あなたがどんな会社に勤めており、どんな職業に就いているかも記されていない。もちろんあなたが正しい人かどうかなども説明されていない。そこに記されているのは、あなたはだれか、それは言い換えると「日本に国籍を持っている」ということだけである。普段、自分の国にいるときには、その重要性に気がつかないかもしれないが、世界に出ると最終的に大事なことは多くない。

あなたは天国に国籍を持っていることの重要性に気がついておられるだろうか。あなたが天国に入るときに、イエスキリストというパスポートが、あなたの国籍を証明する。それだけである。私たちは、普段の生活においてこの事実の重要性に気がついていないかもしれない。そして、自分の正しさや行動、能力や業績で、自分を誇っているかもしれない。でもそんなものは、あなたの狭い世界でしか通用しないのだ。

イエス様は言われた。「悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」天に名が記されていることを大いに喜ぼうではないか。