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コラム 牧師の書斎から

2010年6月20日 小平牧生師

今日は「父の日」です。みなさんは、理想の父親や男性にどんなイメージを持っていますか。昔、父と子がハムをキャンプのたき火で焼きながら「わんぱくでもいい。たくましく育って欲しい」というナレーションが流れるTVコマーシャルがありましたが、そこには強い父親と、男の子はたくましく育って欲しいというメッセージが表されていました。ハム会社のCMですから、当然、肉食系の男性のイメージですね。同じように「ファイト!」「イッパーツ!」とか「24時間働けますか」などの栄養ドリンクをはじめ、強い男、働く男のイメージが多かったと思います。しかし、最近は少し異なる男性イメージのCMも多いですね。「男の肌はタフではない」など、育毛から日焼け予防やフレグランスなど、こちらは草食系男性が対象ですか。僕の子どもの頃は男性化粧品といえばチャールズ・ブロンソンの「ウー、マンダム」でしたが、今時そんな男臭いのは流行りませんね。

前置きが長くなりましたが、クリスチャンの男性や父親のイメージはどんなものでしょうか。「男が神様を信じたらどうなるのか。」そんなコンセプトで教会がCMを造るとしたら、どんなキャッチフレーズになると思いますか。クリスチャンになることは、神に創造された人間として回復することですから、男の本質を回復することでもあります。それは、まじめで、おとなしくて、優しいということだけではありません。私自身も、これまでの人生で、男性としての自分に語られたメッセージを受けとめてきました。たとえば、ヨシュアに対して語られた「強くあれ。雄々しくあれ」というメッセージや、アブラハムがロトに対してとった「あなたがまず選びなさい」という振る舞い方を通して、自分の男らしさが問われてきました。そのように、聖書には男についてのメッセージがたくさんあります。その中から、今日は、男の中の男パウロ、独身であった彼が、実の息子以上に真実の息子として受けとめたテモテに対して、「男は…」と語ったメッセージを分かち合いたいと思います。それは、男である父から、男である息子に対するメッセージです。