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コラム 牧師の書斎から

2010年7月4日 澤村信蔵師

先週初めての体験をしました。一つは、近隣におられる先輩の先生からのコーチングです。これから1年もしくは2年間ほど、月に一回程度受ける予定です。コーチングは、1対1の交わりを通して、相手の能力を引き上げるものです。但し、コーチをする人は必ずしも経験豊かであったり、その分野に通じている必要はありません。

(実際には、私が受けた先生は年配の経験豊かな先生ですが・・)相手との会話を通じて、その人自身に気付きを与え、自分の課題を見出し、成長する手助けをするのです。今回は初めてということでもあり、私自身がどのように信仰生活に入ったか、私自身の性格、また教会のことなど、取りとめのない様々なことを話した。そのような話の中で、不思議と自分自身が普段漠然と抱えている不安や問題の種がどこにあり、これからどうしたらいいのかということが、少し整理されたという経験をしました。

もう一つは、AAというアルコール依存症から立ち直るための集会に連れて行っていただいた。AAのルールとして、そこで何が話されていたかはプライバシーの保護のために他所で話す事が禁じられているために、詳細を書くことはできないが、一人一人がアルコールに関する問題について、自由に意見を語っていた。その中で共通していたのは、一人では解決できないけれど、仲間がいて、支えてくれる人いる時に、そして、ハイヤーパワー(人知を超えた力、神のことをそのように呼ぶ)によって依存症にも打ち勝つ力を日々与えられるということでした。

2つの体験を通して感じた事は、「なんでも分かち合い、支えてくれる仲間が、どれだけ大切か」ということです。私たちには、どんな問題も解決してくれるイエス様がおられる。しかし、同時にお互いが必要なのです。天地創造の時、すべては良かったけれど、たった一つ駄目なものがありました。それは、ひとりでいる事は良くないということです。愛の教会において、誰ひとりとして、ひとりでいる人がないようにと心から願います。今日もお互いがいる、神の家族がいるということを意識しながら神に心からの礼拝をささげましょう。