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コラム 牧師の書斎から

2010年8月15日 小平牧生師

夏の休暇を利用して帰省されている方々、また帰省して来られている方々もおられることと思います。今朝の礼拝において、主があなたを祝福し、神の愛に満たして下さることをお祈りいたします。

先週水曜日から昨日まで、代々木のオリンピック記念センターで兄弟団の2010青年全国大会が行われました。北は北海道の網走、南は九州の鹿児島の全国の教会から300名を超える若者たちが集まり、みことばによって大いに恵まれ、またさんびによって燃やされて、再び各地域の教会に遣われて行きました。私たちの教団には全国に約70の教会がありますが、その多くはいわゆる地方にある教会です。教団の統計では一教会礼拝出席者の平均は25名余ですが、中には成増教会をはじめ100名を超える教会がいくつかありますので、実際に教会数が一番多いのは日曜礼拝出席が15名前後、そのような教会が全体の2/3です。そしてそれらの教会は例外なく高齢化が進んでいます。今回の青年全国大会には、そういう教会からたった一人で参加して来た青年たちが何人かいました。私は彼らの姿を見ながら、地方の教会をこれから背負っていく彼らの上に主の力が与えられるように祈らされたのです。

私たち都会の教会は地方の教会を支える責任があると思います。都会の教会には例外なく地方の教会の出身者がいます。しかし地方の教会は送り出すばかりです。私は、西宮教会では、もし転勤を希望できるなら地方に行くように、そして開拓教会に行くようにすすめています。成増や西宮で救われた人たちは、教会といえばどこでも礼拝堂はクーラー完備で、すばらしい音楽があり、礼拝が終われば食事のサービスがある。そういうものだと思っているかもしれません。しかし、地方での教会生活はまったくちがうのです。それを知って欲しいのです。東京では参加しようと思えば超教派の集まりや大きな大会はいろいろありますが、地方にはそういう大会はありません。だから地方の人たちはこのような大会に犠牲を払ってやって来ます。そういう日本の教会の現状を知って、その中でクリスチャンとして生きている若者たちのために祈って欲しいのです。私たち都会の教会は地方の教会にもっと人や献金を送り、支えるべきではないでしょうか。自分の教会を存続させるためにあえて都会に出ないで田舎に残る若者がいます。そういう兄弟姉妹のために私たちは祈りを持って支えたいのです。