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コラム 牧師の書斎から

2013年1月6日 澤村信蔵師

明けましておめでとうございます。昨年中も皆様の愛と祈りに支えられ、無事守られることができました。新しい一年もよろしくお願いいたします。
正月恒例箱根駅伝が行われました。30年ぶりに日本体育大学が優勝したり、常連校の中央大学が途中棄権したりといつもの年にましてドラマがありました。また、中央学院の9区に走った及川君は、もう召されましたが石巻教会の及川先生のお孫さんでシード権獲得のために一人抜く活躍でした。でも、本当に駅伝にはドラマがあります。
個人戦ではあるのですが、団体戦でもあるからだと思います。走っている間、ハーフマラソンほどの距離を一人で受け持って走りぬくのです。当然10人も走れば好不調は必ずあります。しかし、不調であっても、あきらめないで、タスキをつなげるのです。そこに感動があるのかも知れません。
私たちの信仰生活も駅伝のようなのかもしれません。パウロは、「私たちの前に置かれている競争を忍耐を持って走り続けようではありませんか。」(ヘブル12:1)と人生を長距離走に例えています。でも、私たちの競争はマラソンではなく駅伝なのかもしれません。タスキをつなげないといけないのです。今年は、牧師になって初めてだと思いますが、正月に帰省しました。そして、2日に、親戚たちと会いました。父母もそうですが、おじさん、おばさんたちがだいぶ弱っていて心配になりましたし、弟やいとこの子ども達がすくすくと成長している姿を見て頼もしくまた嬉しく感じました。でも、その交わりの一番いいなと思うところは、何をするにしても祈りで始まり、祈りで終わると言う交わりだったということです。特に何をするというわけでなく、ただ集まって夕食を共にするだけなのです。でも、そこでなされる一つ一つの会話が主を中心とされていました。そして、この交わりに幼い子供たちも祈りの時には集められ、そこに組み込まれていくのです。その交わりをもう一度体験し、本当に嬉しく思いまいした。私たちも、自分たちに与えられているこの信仰のタスキを自分だけで握りしめて天国に行くのではなく、与えられたタスキを誰かに確かに手渡していきたいですね。