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コラム 牧師の書斎から

2013年2月3日 小平牧生師

2月に入りました。新年の気持ちも抜けて、3月の総会に向かって教会のそれぞれの働きのあり方や奉仕などについて話し合い整えていく時期です。私たちは、同じクリスチャンでもいろいろと考えることは違います。牧師や信徒というような立場、世代や社会の経験の違い、また男性と女性でもずいぶんと考え方は異なります。話し合いが一番簡単なのは、同じような人が集まることです。教会によっては役員会は男性ばかりで、そこに女性や若い人がいない場合もあります。またある教会では、牧師に対するイエスマンばかりが見事なように集まっている教会もあります。
でも、教会というのは多様性が特徴であり、強みでもあるのです。それを生かさない手はありません。しかしその場合はお互いの愛と成熟度が試されます。先日訪問した教会の役員会では、役員会と若い人々の間が今ひとつしっくりいっていないようでしたので、次のようなことを考えてみてはどうかと提案しました。
• 私に見えて、相手に見えないものは何か?
• 相手に見えて、私に見えないものは何か?
• 私が見たいものは何か?
• 相手が見たいものは何か?
• 私だけが見せてあげられるものは何か?
• 相手が私に見せたくないものは何か?
• 私はいつのことを見ているか?
• 相手はいつのことを見ているか?
これは、政治家も国民に対して、会社の社長は社員に対して、あるいは家庭の父親も子どもたちに対して考えてみると良いと思います。一人一人がこのようなことを考えながら、お互いの話に耳を傾けると、お互いに違うことが見えてきて、その中で一致できる点を見つけていくことができます。