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コラム 牧師の書斎から

2013年5月5日 澤村信蔵師

5月3日は、憲法記念日でした。安倍晋三首相は、改憲の国会発議要件を緩和する96条改正に強い意欲を示しています。憲法が改正されて良くなるのか悪くなるのかそれは分かりませんが、戦後日本の座標軸となってきた現行憲法が転換期に来ているようにも思えます。実際、60年以上も全く変わらずに来たことの方が奇跡なのかもしれません。実際に憲法が変わるか変わらないかは別にして、憲法を変えることは、理論上可能です。というよりも、変わることを前提にして作られています。だからこそ、改正のための95条が存在するのです。ただ、憲法が変わるということは小さなことではありません。すべての法律が憲法を土台としているからです。その土台が変わってしまったら、上に乗っかっている形の法律も見直しが必要とされるものもあるでしょう。何を変えるかにもよりますが、大きく私たちの生活も変わるかもしれません。

でも、神の言葉は違います。「まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。」(マタイ5章18節)

またイエス様ご自身もご自分のことばについて語られてました。「この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。」(マタイ24章35節)

神の言葉は、何があろうとも変わることがないのです。最後の書であるヨハネの黙示録が書かれたのが遅くても紀元96年ごろですから、それから約1900年以上たっても全く変わっていないのです。実際、旧約聖書は2000年前から変わっていないということは死海写本によっても証明されました。私たちが今読んでいる聖書の言葉は、神が語られたときから文字通り変わっていないのです。しかし、その全く変わらない御言葉が、私たちの人生を変えるのです。日常の生活の一つ一つの場面で、必要は御言葉が与えられるのは、本当に不思議としか言えないですね。そして、変わらない御言葉だからこそ、私たちの人生の土台になるのです。決して揺るぐことがないからです。

私たちは今日も、変わることのない御言葉の前に出ます。そして御言葉によって、変えられて今週も歩んでいきましょう。