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コラム 牧師の書斎から

2013年7月14日 澤村信蔵師

日本ホーリネス教団と韓国聖潔教団が主催している日韓歴史検証会議に出席するため、先週は、月曜日から金曜日まで韓国に行ってきました。会議の後、多くのところを見学させていただきました。その中で特に印象に残っているのは、小鹿島(ソロクト)での体験です。
小鹿島は、日本占領下においてハンセン病の療養所があり、隔離されていたところです。そして、完治されている方々ばかりですが、今も立ち入りは制限されており(元患者さんたちが出入りするのは自由です)、今なお療養所として使われているところです。施設を見学した後、療養所の中にある教会の施設に一泊宿泊させていただきました。その交わりの中で、ハンセン病であった伝道師の方から、多くの苦しみを体験された証しを伺いました。日本占領下においては、強制的に隔離をされ、断種(男性の不妊治療)や、妊娠中絶などを受けた体験を語られました。生々しい話に心痛みました。終戦後も、共産主義者たちの支配など様々な苦難を体験されたのですが、最終的には、そのすべての苦しみから逃れることができ、ハンセン病という病をも、制圧することができたと力強く語ってくださいました。「ソロクトが祈ると、日本は出て行きました。ソロクトが祈ると、共産主義者たちが出て行きました。ソロフトが祈るとハンセン病にも勝利しました。ソロクトはまさに祈りとともに歩んできました。」通訳者を通じて語られたのですが、言葉は分からなくてもその言葉は力に満ち溢れていることを感じました。今も朝4時の早天祈祷会、昼の祈祷会、そして午後3時の家庭集会と一日に3度ともに祈る時を持たれていました。早天祈祷会に出席させていただいたのですが、豊かな祈りの霊に満たされていました。まさにすべてのものを祈りによって勝利されてこられたソロフトの方々の姿がそこにありました。 祈りによってすべてに勝利をする。これはソロクトの方々だけの専売特許ではありません。私たちも祈り、神から力を頂くことによって勝利をすることができるので
す。今日も心を合わせてともに祈りましょう。