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コラム 牧師の書斎から

2013年7月28日 澤村信蔵師

ベンハーという映画がご覧になられた方も多いと思います。あの原作はどのように書かれたご存じでしょうか?
作者のルー・ウォレスという人が、友だちにあることを言われたことがきっかけです。「今も多くの人が、イエス・キリストについて伝えられている教えを信じているということは理解できない。君は、学者で思想家だ。史料を集めて、イエス・キリストは嘘だいうことを全世界に証明する小説を書いてみないか。そうすれば君は有名になり、キリストと救い主との愚かな関係は終わるだろう。」そう言われて、この時から研究を始めました。多くの時間を費やし、多くの費用をかけて、数年のちに「ベンハー」という小説を書き始めたのです。でも、聖書を否定しようとすれば、聖書に向き合いじっくり調べなければなりません。だから間違いを捜そうと必死で聖書を読みました。そして、もうすでに4章まで書き進めていたころ、彼は一つの結論を出しました。
「もし、キリストが実存したお方であれば、キリストはご自身が断言されたように本当に神の子であり、救い主である。」そして、ウォレスは50歳の時、生まれて初めて膝まずき、「神さま、ご自身を私に現してください。私の罪をお赦しください。私がイエス・キリストの弟子になれるように助けてください。」と祈りました。そして、その日彼はクリスチャンになり、奥さんとともに主をほめたたえたのです。
そして、多くの費用と時間をかけて集めた史料はどう使ったらいいかと奥さんに尋ねると、彼女は、最初の部分だけ書き直して、キリストを世界の人々の罪を取り除き、救いを与える神の子であると証明する小説にしてはと提言してくれました。そして、あの素晴らしい小説が出来たのです。そして、ベンハーの小説や映画を通して、多くの人が主イエスを信じたのです。主イエスを否定するはずが、最高の福音宣教になったのです。
まだイエスを信じてられない方がおられたら、ぜひルー・ウォレスのように聖書を調べてみてください。そうすれば、必ず、イエスこそ神の子、救い主だと見出すことができます。