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コラム 牧師の書斎から

2013年8月11日 小平牧生師

「人生の5つの目的」の著者であるリックウォレン牧師夫妻が、4月に息子さんを天に送られて以来初めて礼拝の説教をされたことを知り、その映像を観ました(http://www.saddleback.com/mc/m/16056/)。
お二人が受けたショックについて赤裸々に語り、その中で希望を持ち続けること、神に信頼し続けることを語っておられました。
夫人のケイさんはその証の中で次のように語りました。自分は精神的な病と闘っている息子の癒しを信じてずっと祈ってきた。神様に全幅の信頼を寄せて祈ってきた。聖書を読んで励ましのみ言葉があればカードに書き出して「希望」と書いた箱に入れて毎朝それを読みながら祈ってきた。自分は無力だけれど神様は息子を助けてくださると信じて疑わず祈り続けた。祈りのグループにも祈ってもらっていた。それなのに、息子は自らその命を断って死んだ。希望が打ち砕かれた時に私たちはどうすればいいのだろうか?神様を否定するのか、神様を信じるのか?神様に信頼するのか、自分を責めるのか?何を選択するのかが問われていると思った。そのようにご自分の思いを語っておられました。そしてケイさんは二つのことを語りました。私たちには分からないことがあること。そしてそれが目の前にあってもでいいのだということ。人生は戦いだけれども、私たちはその中でも希望を持つことができる。どんなに辛いことが起こっても、それが終わりではないと知っている。なぜなら神様の物語はまだ終わっていないからだ。終わってしまったように思えるかもしれないが、でもまだ終わっていない。だからどんなにあなたの希望が粉々に砕かれてしまったとしても、希望を持つことを恐れないで。神様を信頼することを恐れないで。なぜなら、神様は善なるお方だから。そのように語って証を閉じられました。
リック牧師は、仮に私の問いのすべてに答えを得ることができたとしても、神なしで歩むよりは、たとえ問いのすべてに答えが得られなくても、私は神とともに歩むほうを選ぶと語っておられました。
私たちにも戦いがあります。しかし希望を持つことをやめてはなりません。主に信頼することをやめたりはしません。