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コラム 牧師の書斎から

2013年10月13日 小平牧生師

私たちの教団の羽鳥聖書学院は一万坪の敷地がありますが、将来の計画を持たないまま長い期間を過ごしているうちに、そこにある施設はどんどん老朽化するばかりでした。東日本大震災を機に祈りつつ検討した結果、むしろその土地を有効に利用する方向で教団の機能を集中する方針を決めました。そして、この春から新講堂の建設に取り組み、東京の本部事務所の機能を羽鳥事務所に移転を始めています。そのために(?)、スカイマークは羽鳥にある茨城空港に神戸や千歳から定期便を飛ばし、常磐自動車道は小美玉ICを新設し、JR東日本は来年4月より常磐線を東京に乗り入れます。ぜひこの羽鳥の地が主にあって用いられるように祈ってください。

あわせて石巻クリスチャンセンターのために祈ってください。ご存知のように石巻キリスト教会は東日本大震災で被災し、津波のために街は壊滅状態になりました。しかし震災後各地から駆けつけたボランティアの方々の中に「石巻の地に教会を残さなければならない」という声が起こり、日本長老教会、福音自由教会、米国福音自由教会そして兄弟団によって石巻クリスチャンセンターという組織が立ち上がりました。すでに土地を購入し、先週の理事会においてそこに三階建ての建物を建てることが決まりました。そこには石巻クリスチャンセンターとともに石巻キリスト教会の礼拝堂が入ります。クリスチャンセンターの働きは超教派であり、石巻周辺の多くの働きの協力の場となると思います。教団としても専任の牧師あるいは信徒でも構わないのですが働き人を派遣したいと考えています。

今は危機の時代と言われます。しかし見方を変えればチャンスです。自分の夢の実現を考えていた人が世界を考え、自分の人生のスパンで考えていた人が神の国を考えます。クリスチャンの生き方、それは自分の夢ではなくイエスキリストの夢のために生きることです。それはとんでもない愛で愛されていること、イエスキリストという代価で買い取られたことを知っているからです。