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コラム 牧師の書斎から

2015年5月17日 小平牧生師

約10日間ほど7名のメンバーでイスラエルに行ってきました。主目的は聖地旅行ではなく、各地からの帰還者であるビリーバーの方々のコングリゲーションを訪問するということです。イスラエルの最北のファイファ、テルアビブ、ベエル・シェバ、そして最南端のエイラートの四カ所のコングリゲーションないしその関連施設を訪れ、土曜日にはファイファのコングリゲーションでの礼拝に出席し、メンバーで「まぶねの中に」を賛美させていただきました。神が貧しき人となられたことを歌った日本人の賛美歌を、そのイスラエルの地で歌うことは感慨深いものがあります。そしてマタイの最後の大宣教命令のみことばからメッセージをさせていただきました。

イスラエル国内にはそのような約100のコングリゲーションがあります。その三分の二はロシアからの帰還者の方々のコミュニティです。崩壊したソ連から帰還した人々にとってイスラエルは決して住みやすい社会ではありません。かつては医者や弁護士といった専門職についていた方もその職を失い、ある人々はホームレスになっています。テルアビブとベエル・シェバではそのような方々をケアし同時にコングリゲーションを開拓している働きも見せていただきました。路上生活者を訪ねながらショッキングな光景にも直面しましたが、しかしまたそこから救われて今はリーダーとなって仕えている青年たちの証を聴き、信仰の戦いの中で開拓している人々の話を分かち合っていただきました。

ユダヤ人はかたくなだというイメージがありますが、彼らを迫害してきたのはイエス様ではなくキリスト教会です。その傷が壁になっているのであり、彼らがイエス様を知るなら彼らは救われます。私たちは異邦人であるということもふくめて、そういう負債があります。私たちは彼らのために祈るとともに、愛を表現したいと思います。