ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2017年4月16日 澤村信蔵

イースターおめでとうございます。先週の木曜、小笠原兄の企画で、久保有政先生が司式のものと過ぎ越しの祭りを体験しました。今回のハガダー(過越のプログラム)は、伝統的なイスラエルのハガダーに、メシアニック・ジュー(ユダヤ人クリスチャン)の解釈を加え、さらに、日本的な解釈を入れた独特のものでした。私自身も初体験でした。過越の食事の中で、必ず食べるのは、セダーと呼ばれる6つの食べ物、マッツァ(種入れぬパン)、そして、ぶどう酒です。この過越の祭りを通して、単に伝統を守るという事ではなく、自分たちの先祖がどのようにして、エジプトを脱出したか、さらに、神によって救われたのかということを子供たちに伝えてきました。でも、クリスチャンの解釈を入れないと分からない儀式もあります。その一つが、アフィコーメンと呼ばれる儀式です。一つの袋に3つの入り口があり、その一つ一つにマッツァが入っています。その3つは、アブラハム、イサク、ヤコブという3人を象徴するとも、祭司、レビ人、イスラエル人を象徴するとも言われます。そして、その真ん中のものだけを取り出して、二つに割り、その大きい方をアフィコーメン(デザートの意、後に来る者という解釈も)と呼び、布に包み隠します。そして、しばらく後に、子供たちがこのアフィコーメンを捜します。そして、見つけた人が、プレゼントをもらうのです。これは、なぜするのかラビも説明できないようです。でも、新約の目で見るとわかります。一つに袋に3つのパン、これは三位一体を表します。そして、その2番目のパン、第二位格である子なる神、主イエス・キリストが取り上げられ、二つに裂かれる。まさに十字架を象徴します。そして、一度隠されますが、見出されます。墓に葬られ、そしてよみがえられたのです。そして、復活の主に出会った者は、永遠のいのちというプレゼントをもらえるのです。主イエスの十字架、復活まで現わしていたのです。そして、子供たちが、探すと見つけることができたように、私たちも、この主イエスを探すなら、必ず見出すことができるのです。今日もこの復活の主を心からあがめましょう。